アナフィラキシー
「アナフィラキシー」
もしかしたら聞きなれない言葉かもしれません。
一言で説明するとしたら…
ほんの僅かなアレルゲンが生死に関わる危険な病…かな?
今回の経験は、「大麦粉」も長女には無理だと気づかせてくれた…
そんな貴重なアナフィラキシーに関する経験をしました。
関係者の皆様につきましては、ご心配、ご配慮を頂きまして
本当にありがとうございました。
今日は、その出来事を自身への記録のため
また、今後同じような体験をされるであろう方のためにも
綴ってみようと思います。
私には3人の子供がいますが、3人ともに食物アレルギーがあり
それぞれ違う食物でアナフィラキシーが起こります。
ここまでは、過去に触れたような気もします。
3人とも、ほんの微量でもアナフィラキシーが起こりますので
基本的には「小麦・卵・乳製品・そば」を使わずに食事や、おやつを作る毎日です。
さて、やっと本題…
先日、ある方からグルテンフリーの大麦粉を分けて頂きました。
大麦は、3人ともアレルギー対象外なので(入院負荷試験でも検査済み)
3人一緒に食べられるものが増えると思い
嬉しくて、すぐにアレルギーフリーのクッキーを作った私。
もちろん食べる時も、3人一緒に同じものを
並んで食べれるので喜んで食べてました。
念の為、30分は様子を見ていましたが発作の症状がでる事もなく
使える食材が増えた!と喜んでいたのも束の間。
長女が1時間後に急変…見るからに発作により
呼吸苦で横たわってぐったり。
最初はプツプツとした発疹が、目の周辺に現れ…
顔全体がみるみるうちに腫れていきました。
即座にアレルギー剤を倍量飲ませ、頓服吸入を行い、エピペンを打って119番通報。
注意していたので早めに気がつけたこともあり、大事には至らず治まってくれたから
入院もせずに帰宅できましたが、病院で過ごした時間は…4時間半。
帰宅できたのは深夜でした。
普段、あまりにも私が市販品を購入しないで「作る」ことにこだわるので
「敏感になりすぎじゃない?そこまでしなくても…」と、
周囲の方から言われることが多々あります。
しかし、これには納得して頂けるだけの理由と経験があります。
一例を上げますと、出掛けた先のお店で食物アレルギーを抱えていることを伝え
アレルギー食材を使ってない食品を紹介して頂き
期待も込めて何度か食べさせたことがありました。
しかし敏感な我が子たちには、期待虚しく…
その都度、アレルギー症状をおこし…しばらく苦しむことに。
そして、食べさせた私は…ただただ残念感。
その経験から学んできたからこそ、今の自分で作る事へのこだわりがあります。
良くして下さった お店の方、提供してくださった方に
何か言いたいとか、勝手な想いが伝えたいわけではありません。
もちろん市販品が食べさせてやれれば、子供たちも喜ぶでしょうし
私自身も作らなくて済む分、時間の余裕が出来ることでしょう。
しかし経験上、何かが起こる危険がありうるため
子供たちをはじめ、共に暮らしている家族の安心安全を守るためにも
多くの時間や手間がかかろうとも、自身が作ったものを食べさせることが一番。
これが 私が、食材にこだわり 手作りに徹する理由です。
疑うことは嫌だけど、気にしだすとキリがなくて
うかつに市販のものは与えられなくなる…
もうしばらく…せめて、もう少し症状が前進するまで…
この私のこだわりを、貫き通そうと思います。
なかなか、大麦粉を食べさせる機会なんて無いので
もしかしたら、私が居ないところで
子供たちが「大麦は食べられる」と信じて食べてたら
同じようなことが起こっていたかもしれないと考えただけで、ゾッとします。
本当にこの度は「大麦粉も長女には無理」と母娘共に気づかせて頂けた。
長女には、ちょっと辛い思いをさせてしまい…
家族にも心配をかけてしまったけど…
貴重な体験ができましたこと、本当に感謝しています。
そして今回の学びから、私は今後も変わらず
「グルテンフリーで安全な米粉レシピ」に
更に力をいれていこうと心に誓いました。
今後は、food maricoのレシピ本を出すことが目標かな…
みなさんが「食」を通じて笑顔になれますよう、想いを込めて。
こころとからだに笑顔を…
food marico
photo:TakashiOnda
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